今日11月1日は紅茶の日です。なんでも日本人が初めて紅茶を飲んだ日だそうです。
私たちの生活に馴染みの深い紅茶ですが、中国の茶療では秋後半から寒い時期には紅茶を飲むことが身体に良いとされています。
紅茶は緑茶と同じ茶葉からできていて、葉を発酵させて作られたものです。
中国の診療所にいた時、スタッフ皆自分でブレンド茶を作ってくるのですが、寒くなってきたら発酵された茶色いお茶を飲むように、と教えられました。
紅茶やプーアル茶など茶色い茶葉の発酵茶は身体を温める作用があるからです。
中医で分析・紅茶の効能
紅茶は発酵茶であり、性味が温熱性です。
紅茶を飲むことによって得られる効果は2つあります。
・ 温補陽気
・温補脾胃
では、この2つの効能について詳しくみていきましょう。
冷えた体と心に効く温補陽気
温補陽気作用は身体を温めてエネルギーである陽気を補ってくれる作用です。
紅茶の性味は温熱性なので手足の冷え性、精神的な倦怠感、疲労しやすいといった症状には紅茶が合います。
温熱性で温補陽気作用は精神を向上させる役割や身体の作用を高めてくれるのです。
身体が冷えてきてしまうと思考もネガティブになりやすい傾向になります。
冬は紅茶など身体を温める作用のあるものを飲んで、精神調整することも大事です。
消化器を温めてくれる温補脾胃
温補脾胃は脾胃の消化器を温めて補気してくれる作用です。
こちらの作用の方が中国の茶療では有名で中国のサイトでは中医師の解説動画が多くあります。
具体的にどのような症状に適応するかというと…
脾胃の消化器が冷えたことによる食欲不振、嘔吐、腹痛、腹部膨満感といった症状に紅茶は食欲を増進してくれる・消化を促進してくれます。
脾胃が虚弱で弱っている時の腹部膨満感、身体が冷えて腹痛が起きている人に中医師は紅茶を飲むことを勧めます。
また、紅茶の中に含まれるポリフェノールは体内を綺麗にしてくれ酸化作用を防止させるアンチエイジング効果もあります。
同時に体内の免疫物質の生成も助けてくれるため冬に免疫力を高めるには良いお茶です。
紅茶アレンジ
冬の紅茶のアレンジには蜂蜜を入れたり、生姜を入れるのをオススメいたします。
蜂蜜も脾胃の効果を高めてくれるもので肺に潤いも与えてくれます。
生姜はご存じの通り身体を温める作用があり胃寒に作用してくれます。
中国で通っていた茶療のカルチャースクールの先生には、
「冬の風邪予防に紅茶に生姜、蜂蜜を入れて飲むと良い」と教えられました。
中国の冬はPM2.5の大気汚染と酷い乾燥で上記ブレンドの紅茶に助けられました。
この紅茶ブレンドは私が中医養生の茶療に興味を持ったきっかけにもなったものです。
どうぞお試し下さい。