すっかり秋の季節となってしまいました。
残暑が名残惜しいですが、今日の関東は乾燥して秋晴れといった印象です。
今回は陰陽五行で秋の季節はどのような変化が起きているか説明いたします。
コテコテの陰陽五行の解説となってしまいましたが、季節の養生にお役立て下さい。
秋は収斂の季節
収斂とは引き締まってくる、固める段階にあることを意味します。
自然現象に例えるならこのような状態です。
我々の身体も陽気を固める同様の変化が起こっています。
また徐々に粛殺といって気温が低くなるにしたがって草木が枯れる現象がおきます。
この過程の紅葉は綺麗ですよね。
そうした過程を経て冬に向かっていくわけです。
秋の気の流れ
陰陽太極図で季節を表すとこうなります。
図で見て分かるように秋は「陽消陰長」の段階にあります。
秋は
立秋→処暑→白露→秋分→寒露→霜降
に分けられます。
立秋(8月7日ごろ)は気温が高く、雨が続く傾向にある天候です。湿気も重い時期です。
今日9月10日は白露の時期に該当します。
白露以降は天気がどんどん乾燥していきます。
昼熱く、夜涼しい傾向で寒暖差が激しいのが特徴です。
そのため風邪をひきやすくなる、持病が悪化しやすくなります。
下図で分かる通り白露は丁度陰陽の転換期となります。
このような自然環境の変化は人の生理機能にも影響を及ぼします。
秋は陰陽五行の燥金
図の通り秋の位置は陰陽五行でいう燥金に該当します。
燥金の気の流れは夏の陽気の熱を帯びているが、秋が深まるに従い夏に蓄積された陽気を固める動きが出てきます。燥の要素が強くなるので体中の湿気が燥に変化する働きをします。
ここから徐々に冬に向かって陰が極まっていく流れとなります。
つまり、秋において大事なのは太陽の光をいかに浴びて体内に陽気を貯めているか、陽気を消耗していないか、なのです。
これからどんどん蓄えた陽気が本格的に固まっていきます。
陽気の貯蓄がなければ冬にかけて風邪をひきやすくなる、持病が悪化するといったことも起きやすくなります。
ここの所ずっと雨続き、曇りの天気でしたので…今からでも晴れている日は屋外で太陽に当たって日向ぼっこをするのもいいのかもしれませんね。
次回は秋の養生方法について書きたいと思います。