梅雨に入って、毎日不安定な天気ですね。
さすがに毎日雨だと頭痛や身体の重さを感じるようになりました。
梅雨時期の不調を天気病、低気圧病と表現されてメディアでは解説されていますが、
中医学では低気圧による血流不良や
湿気が身体に溜まり排出できないことが身体の不調の原因とされています。
身体に湿気が溜まってしまった症状について書いていきたいと思います。
中医上、舌に歯痕があって舌苔が黄色い場合や、
便が泥上で不形成であることや、
顔にニキビ出たり、
寝つきが悪い、
疲れて力が出ない
といった症状は湿気が溜まってしまった状態です。
湿は病邪の一種でこの時期は特に対処法を知っておく必要性があります。
湿気が体内に侵入してしまうと脾虚、肺弱、腎虚、胃弱を引き起こし五臓六腑を傷つけてしまいます。
- 胸口悶(胸がつまる感じ)、喉に痰 (肺弱)
- やる気が起きない、性欲がでない (腎虚)
- 舌苔が厚い、腻(ネバネバする)、食欲不振、消化不良 (脾虚)
- 体重の増加、水太り、痩せすぎ、下腹部太り (脾虚)
- 頻繁の胃痛、腹痛、下痢、便秘、大便不形成 (胃弱)
これは五臓六腑の不調和となり、
原因である湿気を取り除く必要性があります。
また、身体の表層の症状では
・口渇、口苦、喉の炎症、
・眩暈、頭痛、
・皮膚が油でテカる、ニキビができる、
・腰痛、背痛、筋肉痛、関節痛、皮膚湿疹など
といった症状です。
大げさかもしれませんが、
このような症状にある男性は元気がなく灰色に近い顔色となり
仕事が思うようにはかどらなくなる傾向となってしまい、
女性の場合、湿気で髪が油っぽくなりにニキビ、湿疹ができやすくなるだけでなく
婦人病を引き起こすことにもなります。
そこでキーワードとなるのは、
健脾健胃、利水滲湿
となります。
湿気によって傷みやすい脾虚を改善することで
肺と腎臓の連携、
肝臓のクリアランス、
胃と腸の動きの促進から
五臓六腑の調整を図ります。
そこで必要となるのは、脾胃に良い食材、利水滲湿の食材をとって根本的な湿を取り除いていきます。
湿気が人体に影響を及ぼすスピードはゆっくりです。そのため早めに湿気を取り除く対応を打つことが重要となります。