黄帝内経

黄帝内経 成功に向かう成長の原則

黄帝内経を読んでいると、世の中の原則が気の陰陽五行の流れで成り立っていることが書かれています。

かつて古代中国では陰陽五行を原則として全ての事柄に「木・火・土・金・水」の属性をつけたといます。

「木・火・土・金・水」 は万物の気の流れであり、私たちの身体を流れる気の流れにもなります。

帝王学も趣味で読んでいるのですが所々五行説の属性の話もでてきて中医との関連性があって面白いです。

また、黄帝内経の内容は王である黄帝と師の李と伯のやりとりで進んでいきます。

王が民のことを考えて人の身体の気の流れと病について語られていて、所々政治や人を治める点も語らえていて帝王学視点で読んでも非常に面白い内容です。

黄帝

五行説の万物の成長原則

黄帝内経では五行説の流れが良く出てきます。

木から始まる「木・火・土・金・水 」この相生の流れは気の基本原則の流れです。

これは自然界の時期の流れ、いわゆる四季では万物の成長を以下のように表現しています。

木:「発生」 陽気が上がって万物が成長を開始する。

火:「成長」 陽気が最も盛んとなり 万物は成長も盛んとなる。

土:バランスを整える時期。中間にあり気が移り変わる。

金:「収歛」 成長を止め陽気を徐々に固めていく。

水:「閉蔵」万物は内へ潜む。貯めていた陽気が固まり貯蔵される。

人の運の流れにもこの「 木・火・土・金・水 」の流れが働いています。

季節に当てはめていくとこれから寒くなっていく時期は秋「金」・水「冬」に該当します。

木「春」・火「夏」の時期は陽でアクティブに表へ出て行動に移すのに適した時期です

じゃあこの陽の時期に失敗しないためには金・水の時期の陰の過ごし方が重要となってきます。

金は固める、水は貯蔵して守る時期です。成功原則においてこの陰の時期と言うのは非常に大事な時期となります。

成功に向かいたいのに行動が長続きしない理由

皆さんはこんな覚えはないでしょうか?

やる気が湧いてきて何か行動をしてみるが続かない、上手くいかないという経験。

これは「木」でやる気の発生、「火」で行動に移して実行に移すのですが少しの失敗や周りに何か言われて途中で挫折した経験。

恥ずかしながら私はこのような経験の連続であります。

やる気があって行動に移すのは良いのですが周り目をつけられてがんじがらめになる経験や行動に移したがために自分では修正ができない失敗をした経験が何度かあります。

もちろんこのような経験は経験値になるから良いのですが、このような行動を繰り返すようでは周りにいる人間はたまったものではありません。

軽率な行動や行動が継続できないことで本当にいままで人に迷惑をかけてきました。

そこで黄帝内経の自然原則を読んだ時に自分に足りない点は陰の要素、つまりやる気が出て行動に移すのは良いのですが、

  • 自分の行動を振り返って反省(土、バランスを整える)、
  • 自分がどうしたいか、どのように行動すれば良いか意志を固める(金 収斂)、
  • 固めた意志を自分に基礎として外部から守る。それを元に知識を蓄える(水 貯蔵)

といった陰の要素が足りていないのでは?と感じたのでした。

占いや運勢では陰の時期は行動すると良くないことが起きがちで嫌われる時期ですが、陰の時期というのは蓄えて自分の基盤を作るのに大事な時期です。

要は折れない心を作るのに必要な時期なのです。

金・水」の陰に入っている時期こそ成長には欠かせない時期でこの時期の努力と知識の蓄えが陽の時期に活かされてきます。

成功している経営者の本を読むと読書・勉強時間を必ず確保して陰の時期の努力を怠らないので陰陽のバランスを上手く使いこなしているな、と感じたりもします。

まとめ

まとめになりますが、自分の行動が継続し、成長・成功につながる原則とは

  • 陰の時期にしっかりと意志を固めて、それを基盤として知識・経験を心に貯蔵して周りから守る。
  • 陽の時期に陰の時期に培ったものを表に出して行動をする。

もちろんこのような原則を意識しても人生は何があるか分かりません。

横やりが入ったり、予想外の事が起こるなど思い通りにいかないことが多く発生します。

心が折れそう、身体がついてこない、といった症状があれば

経絡を通して気を整えていきますのでどうぞご連絡下さい。

ABOUT ME
中医セラピスト・伊藤
中医セラピスト・伊藤
作業療法士として脳外科のリハビリテーションに携わった後、中国に渡り中西医結合医療現場にて渡航医療のリハビリテーションに携わってきました。この経験をきっかけに中医科に興味を持ち、 広州市の邦里国際医療団に所属。中医師助手として老中医師から中医基礎・臨床を教わってきました。 5年間中国で経験を積ませてもらい、現在は栃木県宇都宮市で中医関連の仕事をしています。 本場中国で教わってきた脈診、陰陽五行理論を使った経絡治療を得意としています。 ブログは中国でお世話になった方々の支援を得ながら書かせていただいています。