陰陽五行

夫婦の陰陽バランス

東洋医学で使われる陰陽学説ですが、陰陽それぞれ属性があり性別も陰陽に分けられます。

男性:陽 女性:陰 です。

陰陽論では太極図にあるように陰と陽がバランスよくある状態が良いとされています。

人の身体の場合この陰陽のバランスが崩れてしまうと陰と陽、どちらかに体質が傾いてしまい体調不良や病気になりやすい身体となってしまいます。

これは人間関係にも応用される理論で生活を共にする夫婦にも当てはまる部分があります。

男性の陽、女性の陰で見てみましょう。

夫婦の陰陽のバランスが崩れると家族に影響する

よく言われるのが

「夫婦関係で夫がバリバリ仕事をしていると妻が病気になる」

といったことです。

これは妻ではなく子供が影響を受けることもあります。

原理としては夫が外に出て仕事をすることは陽、

それに対して妻は陰に属する行動をしないと陰陽バランスが保たれない、ということになります。

私自身、核家族で父親そして旦那が激務のサラリーマンなのでこのような経験の連続でした。

今一緒に住んでいる旦那は仕事が激務で平日は朝早くから出勤して残業をして帰ってくるので顔を合わすのは朝という生活です。

私は昼間は自分の時間ができるからバリバリ仕事…と思っても家の事、子供のことをしなくてはならず…。

それら家族の基盤の仕事をしっかりやらないと家庭と仕事が上手くいかないのです。

この前まで振り切って勢いで家事をしてガンガン仕事をやってみましたが疲労がドッと押し寄せて潰れてしまいました。

そんな中、旦那は疲労困憊で毎日帰ってくるわで…。疲労で夫婦共倒れにはならなかったけど、私が顧みずに自分の仕事量を増やす行為は危なかったと感じています。

いい例として、私が学生時代に実家暮らしをしている頃のことです。

父親激務で母親もアクティブに外で働いてきたのですが家の中がメチャクチャでした。

まさに陰陽バランスが崩れた状態です。

お陰様で家のことを振り返らない両親に反抗したり、引きこもってみたり色々しました。

私はまだマシな方で弟はグレて家に帰ってこなかったです。

まさに家庭の陰陽バランスが崩れたことによる反動です。

この頃、父・母のどちらかが余裕をもってお互いの行動をバランス調整する役割や落ち着いた陰の行動をしていれば子供である私達が影響を被らないで問題を起こさずに済んだのかな~なんて思ったりもします。

私達兄弟は若くてエネルギーがあったから反抗という行動で済みましたが、行動に起こせない子は何らかの形で身体・精神に症状として現れてくることもあるかと思います。

以上のような経験から、家庭を崩さない・病気を持ち込まない為にも夫婦の陰陽バランスを見ながら生活していくことが家族の幸せのために大事なことです。

大人になって家庭を持って気づいたのですが、何も問題がなく家庭と家族の健康を維持するのは裏で調整役の努力があります。表には出てきませんが、この陰に徹している人ほど強靭な精神力と柔軟性を持っている素晴らしい人たちがたくさんいます。

本当に見えない所で努力をされていて頭の下がる思いです。

様々なことに応用される陰陽学説

陰陽説はこのように夫婦関係や人間関係そして社会構造にも応用されます。

職場の人間関係にも応用することができ、その人に五行属性も合わせると関わり方が分かってきて関係性が取りやすくなったりします。

その人の病気の背景にも社会・家庭環境の影響も大きいことが分かっていますので、この陰陽説の基盤となる考え方をご自分の健康の為にも役立ててみると良いと思います。

その時に陰陽は常に変動しているものなので、変化を読み取っていくのもバランスの調整には大事なことなのでお忘れなく!

ABOUT ME
中医セラピスト・伊藤
中医セラピスト・伊藤
作業療法士として脳外科のリハビリテーションに携わった後、中国に渡り中西医結合医療現場にて渡航医療のリハビリテーションに携わってきました。この経験をきっかけに中医科に興味を持ち、 広州市の邦里国際医療団に所属。中医師助手として老中医師から中医基礎・臨床を教わってきました。 5年間中国で経験を積ませてもらい、現在は栃木県宇都宮市で中医関連の仕事をしています。 本場中国で教わってきた脈診、陰陽五行理論を使った経絡治療を得意としています。 ブログは中国でお世話になった方々の支援を得ながら書かせていただいています。